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■◆■毎月5日・20日配信                              2024/3/20

■■LIAJメールマガジン                                       第285号

いつも当団メールマガジンをご覧いただきありがとうございます。

先週・今週と普通に歩くのが難しいほどの「春の嵐」が吹き荒れていますね。お天気の急変にお気をつけてお過ごしください。

それでは、285号をお届けいたします。

種┃雄┃牛┃情┃報┃

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◆P黒1163 峰勝姫◆

父:福之姫 母の父:勝忠平 母の祖父:安福久


各形質バランスよく、父に匹敵する成績!唯一、福之姫息牛で生時体重Gを有する種雄牛としても注目されます。

本牛は現場後代検定成績において、枝肉重量493kg、ロース芯面積73cm2、BMS No.9.2と優れた成績を残しました。特に雌の成績(雌 BMS No.10.3)にも優れる「峰勝姫」は繫殖雌牛の改良にも貢献が期待されます。

枝肉形質G育種価では、ロース芯面積第12位、バラの厚さ第11位、歩留基準値第15位、BMS No.では父に匹敵する第7位と上位に位置し、枝肉主要3形質(参考)では第6位となっています。

産子の枝肉においては厚みがあり、形状やロースのみならず周囲にも細やかなサシが入り、モモ抜けも良好な枝肉が多く見られました。

4月より一般販売開始となりますので、ぜひご利用ください。

 詳細はこちら


遺┃伝┃子┃の┃ は┃な┃ し┃

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◆G-Eva® に関連する解説動画◆


当団公式YouTubeチャンネルでは、ゲノミック評価Web情報提供サービス「G-Eva®」について様々な解説動画を公開しています。G-Eva® の機能紹介から交配種雄牛選定のための条件設定についてまで、実際の画面を用いながら詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

 「「G-Eva(ジーバ)」について」はこちら

 「G-Eva-新機能の操作について-」はこちら

 「相対的遺伝的距離について」はこちら

 「交配種雄牛選定のための条件設定」はこちら


肉┃牛┃ ト┃ピ ┃ッ ┃ク ┃ス┃

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◆最近の国産牛肉の消費動向と枝肉相場について◆


最近の情勢(1~3月)について報告します。

【生産量】①1月(確報)のと畜頭数前年比は、和牛は109.1%と前年比増、交雑は99.8%と前年並みでした。②2月(速報)は、和牛は97.9%、交雑は91.6%と何れも前年比減でした。出荷適齢期牛の農場在庫頭数との対比では、和牛、交雑とも早出し傾向(それぞれ103%、114%)でした。③2月全国主要素牛市場の取引平均価の前月比は、黒毛和種は牝103%、去勢105%、交雑は牝104%、去勢105%と平均はいずれも前月に引き続き前月比増でした(農水省「畜産物流通統計」、全農、ALIC)。

  
【消費量】①1月家計消費(牛肉)は、前年比は金額98%、数量92%と何れも前年比減(参考:単価前年比107%)でした。所得低迷(実質賃金21ヶ月連続のマイナス)、物価高騰の影響が出ていました(総務省家計費調査、Reuters)。②1月小売り売上(牛肉)は、依然として所得低迷、食品値上げによる需要減がベース、節約志向による買い控えが、依然として強く苦戦、単価の安い鶏肉に比べ牛肉・豚肉の動きが鈍くなっています(日本チェーンストア協会)。③1月の外食の「焼き肉」は、食べ放題の店舗が引き続き好調、また一部店舗では観光地のインバウンド需要が伸び、売上は109.7%となっています((一社)日本フードサービス協会)。

  
【牛肉輸出量】1月は、コロナ感染が落ち着き、前年比増です。単月数量合計は602.787t(前年比139.8%)で単月金額合計は41億8187万円(前年比136.3%)でした。輸出数量が多い(輸出計に占める割合、括弧内数量は前年比)のは、アメリカ合衆国21.4(73.2)%、台湾17.9(214.0)%、香港15.6(151.6)%、タイ9.0(204.0)%でした(財務省貿易統計)。

  
【枝肉相場(東京市場、税抜)】2月の和牛は、コロナ感染は小康状態にあるも、依然として食品インフレや所得低迷による国内需要(家計消費)が低迷しています。インバウンド需要(外食)は徐々に復興しているようです(外食>家計)。前月からの流れでの相場は「弱保合(季節要因=不需要期)」、昨年比は「強保合」でした。和牛去勢では、加重平均価格でA5:2,386円/kg(前月比98.5%、前年比102.6%)、A4:2,086円/kg(前月比96.6%、前年比102.9%)、A3:1,903円/kg(前月比97.2%、前年比105.4%)、A2:1,699円/kg(前月比97.5%、前年比104.8%)でした(alic)。主な相場影響要因は(マイナス):実質所得低迷と食品値上げによる需要減退・季節的な不需要期、(プラス):インバウンド需要の復興。

  
【2月の見通し】alicによると3月の出荷頭数は和牛が前年比95.5%、交雑が前年比94.3%といずれも前年比減と予想されることから、さまざまな要因[プラス:インバウンド・国内観光需要の復興、マイナス:実質所得低迷と食品値上げによるによる需要減退、季節要因での需要低下]を睨んだ和牛は季節的な弱保合相場展開と考えられます。


事┃業┃関┃係┃

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◆R02現検(後期)枝肉調査中(肉牛)◆


令和2年度後期候補種雄牛の現場後代検定調査牛の枝肉調査を全国各地で行っており、令和6年4月末まで実施します。種雄牛別の枝肉成績については、ホームページに掲載しています。

 枝肉調査概要はこちら


◆R04現検(後期)検定調査牛導入(肉牛)◆


令和4年度後期候補種雄牛の現場後代検定調査牛について、4月上旬より各肥育委託農家等への導入を開始いたします。関係者の皆様におかれましては、検定調査牛の個体確認等ご協力の程よろしくお願いいたします。なお、遺伝子型検査(親子判定)は実施済みか今一度ご確認をお願いいたします。


◆R05現検(前期)検定調査牛生産中!(肉牛)◆


令和5年度前期候補種雄牛の現場後代検定調査牛は令和6年1月から令和6年3月に生産されます。関係者の皆様におかれましては、検定調査牛の日齢に見合った発育をするよう良好な哺育・育成管理をよろしくお願いいたします。また、雄子牛の去勢は、おおむね生後4カ月齢までに確実に実施するようよろしくお願いいたします。

 令和5年度前期候補種雄牛名簿はこちら

  
◆R06現検(前期)調整交配(肉牛)◆


令和6年度前期候補種雄牛13頭の調整交配を4月1日~6月14日の期間で実施いたします。関係者の皆様におかれましては、調整交配協力雌牛全頭への交配をよろしくお願いいたします。

   令和6年度前期候補種雄牛名簿はこちら



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